その反面、前節・新潟戦の戦いぶりは決してネガティブなものではなかった。攻守両面で常に後手に回るなど積極性を欠いていた直近の試合に比べて、前節はチーム全体としてのハードワークを前面に押し出し、試合を通じて能動的なアクションが目立つ試合であった。
今節対戦する金沢は、前線から強度の高い守備をすることも武器の1つだけに、前節で見せた手数をかけずにテンポよく前線へボールを供給する形はリスク回避という面でも有効に働くはず。それらのつかんだ手ごたえを継続しつつ、4戦連続ノーゴールの攻撃陣の奮起が勝利へのカギとなるだろう。
愛媛にとっては、ホーム連戦ながら2戦連続の中2日という過酷なスケジュール。体力面のフレッシュさを失わないターンオーバーができるかも気になるところだ。
アウェイチームとなる金沢もここ5戦は複数得点なく勝ち切れない試合が続いている。前節・東京V戦も思うように決定機を演出できず、スコアレスで勝点1止まり。それでも9試合ぶりに無失点に抑えられたことは今節に向けてのポジティブな要素になるだろう。
金沢は前回、愛媛との対戦で3点をリードされる難しい展開になりながら、後半怒とうの猛反撃で大逆転勝利をつかんでいるだけに、愛媛に対して悪いイメージはないはず。そのときのゴールラッシュを再現し、6試合ぶりの勝利を目指して敵地へ乗り込む。
[ 文:松本 隆志 ]

