新潟は3試合連続引き分けを経て、前節はアウェイで山形を下し4試合ぶりに白星をつかんだ。この試合では10試合ぶりに先発の矢村 健がプロ初ゴール、7試合ぶりに先発のロメロ フランクが古巣への恩返し弾を決めるなど気を吐いた。守備ではマウロが出場停止だったが、早川 史哉がCBとして活躍。今節は入れ替わりで舞行龍ジェームズが出場停止となるが、早川に加え田上 大地、新井 直人と守備のユーティリティーがいるため大きな問題はないだろう。
ここ3試合、新潟は守備でリズムをつかんでいる。相手の戦術や状況に応じてプレスの掛け方、追い込み方を使い分け、相手の良さを消しながらボールを保持し、チャンスをうかがうしたたかさが備わってきた。また全得点の4割を占めるセットプレーも武器だ。
対する北九州は9戦勝ちなしのトンネルを一度は抜けたものの、前節は大宮に敗れて連勝ならず。大宮のハイプレスに苦しみ2点のリードを許すと、藤原 奏哉の初得点で1点を返したものの、勝って波に乗ることはできなかった。
前線からのプレス、相手のミスを逃さずボールを奪ってカウンターに転じるアグレッシブなプレーが北九州の魅力。前回対戦は前半と後半の早い時間に北九州に圧された新潟が、FKとミスからのカウンターで失点を喫して敗れている。
新潟は前から奪いにいくのか、あるいは北九州の勢いを吸収する形で攻めに転じるのか。いずれにせよ、北九州を本来の勢いに乗らせないためにも、試合の入りは重要なポイントとなりそうだ。
また新潟は次の1点がクラブのJ2通算500点目となる。メモリアルゴールを決めるのが誰になるかにも注目したい。そしてそのゴールがJ1昇格へ望みをつなぐ一撃になるはずだ。
[ 文:野本 桂子 ]

