昨季の栃木戦は1分1敗、一昨季も1分1敗で分が悪い相手であることは確かだが、今季もJ1昇格の条件はJ1参入プレーオフなしの2位以上なので、勝点3を取れない対戦相手を作ることはできない。栃木は90分間ハードにプレーする戦い方に自信を持ち、それを変えずに臨むことが予想できるだけに、甲府は昨季の結果を踏まえてどう迎えるのか。
お互いに複数の主力選手を移籍で失っているとはいえ、昨季からの継続。その中で新加入選手を生かしたチーム作りの変化や進化が興味深い。栃木は大エースの明本 考浩が浦和に移籍したことは痛いが、アカデミー育ちの選手が国士館大を経て加入して活躍し、Jリーグ屈指のビッグクラブである浦和からオファーを受けて移籍したことは夢の実現でもあり、素晴らしい成功。開幕から2連敗中ではあるが、この穴をどう埋めるのか。
甲府は伊藤 彰監督が「(栃木戦は)割り切る必要がある」と話しており、昨季よりもシンプルな戦い方をする時間が増えそう。伊藤監督は自分たちが目指すサッカーを一時的に封印してでも、「勝点3を取る確率が高い」と考えた方法を選んでおり、選手にも納得させている。甲府の割り切りや覚悟が、2シーズン勝てていない栃木から勝点3奪取につながるのか注目だ。
[ 文:マツオ ジュン ]
