松本は山形とのリーグ戦通算対戦成績が6勝6分4敗とやや分が良く、2017年にアウェイで敗れて以降の直近5試合は4勝1分。近年では松本が星を伸ばしており、昨季も2戦2勝となっている。前回対戦でプロ初ゴールを奪った大野 佑哉は相性の良さを自覚し、「去年も練習試合でもゴールを決めている。次も決めて正真正銘の山形キラーになりたい」と意気軒高だ。
松本は圍 謙太朗を最後尾に据える[3-5-2]の陣形が堅牢で、2試合連続無失点となっている。対する[4-4-2]の山形は前節で2ゴールを挙げたヴィニシウス アラウージョをはじめとするアタッカー陣が好調。前節も東京Vのホームに乗り込んでゲームを掌握し、2-0の快勝を引き寄せている。松本の若き3バックにとっては、真価が問われる一戦となるだろう。
前回対戦ではハイプレスからのショートカウンターが奏功し、松本が3ゴールを挙げた。ただ、山形も同じ轍を踏みたくはないはず。ましてや昨季は2敗している相手となるだけに、失地回復の一戦として臨んでくる可能性もある。実際、松本の柴田 峡監督も「相手も思うところはあるだろう」と話し、警戒感をあらわにしている。
この一戦は、指揮官同士も静かに火花を散らすことになりそうだ。山形の石丸 清隆監督は2019年までの3年間、松本でコーチとして任に当たっていた。その間の柴田監督はフロントでチーム強化責任者の立場で、互いのサッカー観を十分に知り尽くしている間柄。ともに監督として対峙する今回は、プライドがぶつかり合う一戦でもあるだろう。
[ 文:大枝 令 ]
