栃木は5試合勝利がなく、2連敗中と苦しい状況が続く。直近2試合はいずれも2失点を喫しており、堅い守りを誇る栃木としては締め直しが必要な状況だろう。
ただ、それ以上に試行錯誤が続いているのが攻撃面だ。前節の内容について田坂 和昭監督も、「守備というより追加点が奪えなかったことが課題」としており、奪ったボールをフィニッシュにつなげる過程について課題を指摘。今週は攻撃面の精度向上に力を注いでいた。
前節、畑 潤基が加入後初ゴールを奪ったように前向きな材料がないわけでもない。畑自身も「なかなか試合に出られなかった自分がスタメンで出場し、ゴールという結果をつかむことができた。これがほかの選手たちの勢いにつながればうれしいし、そうなればチームはパワーアップできると思う」と語り、自身のさらなる奮起と、現状を打破する新たな力の登場に期待を寄せている。この悪しき流れを変える選手は誰なのか。注目したいところだ。
一方の町田は前節、ホームで愛媛と対戦。吉尾 海夏がハットトリックを決めるなど、5-0という大勝で2連勝を飾った。この結果にはランコ ポポヴィッチ監督も「われわれが大事にしてきたこと、今まで練習で培ってきたことを出せた試合だったと思います」と満足気な様子だった。
6月29日には神戸から若手有望株の安井 拓也を完全移籍で獲得するなど(安井が出場できるのは明治安田J2第23節以降)、後半戦でJ1昇格圏に殴り込みをかけるために準備を着々と進めている印象だ。
町田は今節の会場となる栃木県グリーンスタジアムでは過去に得点を取っていないというデータはあるものの、記録はいつか途絶えるもの。チーム状態からして打破するのはいまだろう。
ボールを持って攻める町田、ボールに襲いかかる栃木という構図が予想され、その中で生まれるリスタートの精度には互いに自信を持っている。昨季の対戦は1勝1敗。2試合ともきっ抗した展開だったが、今回はいかに。
[ 文:鈴木 康浩 ]