栃木は直近の第26節、ホームで東京Vと対戦。序盤に2失点する苦しい展開となったが、畑 潤基と佐藤 祥のゴールで粘り強く追いつき、勝点1を獲得した。序盤こそ球際などに甘さも見られたが、徐々に修正し、栃木らしくアグレッシブに戦う姿勢を前面に押し出して、反転攻勢の流れを手繰り寄せた。佐藤は「もっとやれるとみんなが感じた試合」と語り、勝ち切れなかった悔しさと同時に一定の手ごたえも感じた様子。その感触を中3日で迎える古巣戦にそのままぶつける構えだ。
群馬との決戦に向けて矢野 貴章は「相手うんぬんではなく、自分たちの良さを出せるか」と語り、やはり東京V戦で体現した、アグレッシブに激しく戦う姿勢をそのままぶつけることが勝点3につながると強調した。
栃木は現状で10試合勝利から遠ざかっており、第26節の結果により、暫定ながらJ3降格圏に転落した。だが、ここでライバルの群馬をしっかりと返り討ちにできれば、順位の浮上とともに、つかんでいる自信を大きく開花させられそうな大事な局面とも言える。今季最大の正念場をしっかりと乗り越え、波に乗ることはできるか。
一方の群馬は直近の第26節でホームに残留争いのライバルとなる山口を迎えた。15分に挙げた進 昂平の先制ゴールを皮切りに、前半だけで3ゴールと攻撃陣が爆発。守っては畑尾 大翔と加入後初スタメンとなった大武 峻のCBコンビを中心にタフに守り抜き、勝点3を獲得した。
群馬は今季途中に久藤 清一監督がチームを指揮するようになって以降、これで2勝2分と4試合負けなし。新監督は就任してからチームに“強度”を強調して意識づけしており、結果が伴うことでチームにまとまりが生まれている。山口戦は新型コロナウイルス感染症による離脱者を複数名抱えるスクランブル状態で迎えたが、出場機会の乏しかった若手選手がハードワークで引っ張るなど、危機的状況をチーム一丸となって乗り越えることに成功した。
今節は宿敵・栃木と中2日でのアウェイゲームとなるが、“負けていない久藤・群馬”は変わらぬハードワークを貫徹し、連勝を狙う。
[ 文:鈴木 康浩 ]