東京五輪による中断前、明治安田J2第19節から第23節。町田の戦績が4勝1分だったことに対して、甲府は4連勝を含む4勝1分。さらに中断明けの第24節以降、両チームはここまで3試合を戦って勝利を収められていない。そして8位の町田と6位の甲府は、すでに勝点50以上を獲得している上位グループを追う立場にある。順位も近いことから、今節は本格的なJ1昇格レース参戦に向けた“サバイバルマッチ”の様相を呈している。
もっとも、周囲はそうやってこの対戦を煽るが、町田の選手たちは上位追走のことを意識するよりも、目の前の一戦に集中している。古巣戦となる太田 修介は「目の前の試合でシンプルに結果を出すことに集中する。順位はあとからついてくる」と話した。
試合の構図は、ボールの握り合いになるかもしれない。ボール保持を前提としてチームを作っている甲府は、ボール保持時と非保持時でポジション取りを変えながら戦ってくる。町田としては“可変の甲府”に対して柔軟な対応が求められるが、“対症療法”だけでは相手に動かされて疲弊することが目に見えている。今季肉付けしてきたボール保持で相手を攻略するアプローチを軸に、ボールを握れる時間を増やすことも、酷暑下の試合では重要なポイントだ。
ボール保持で相手を攻略することに関しては、甲府に1日の長がある。そのアドバンテージを発揮することが勝利への近道だろう。また町田でのアウェイゲームは1勝3分で無敗というデータも、追い風になるはずだ。
[ 文:郡司 聡 ]
