愛媛は前節・松本戦で7試合ぶりの勝利をつかみ取った。しかし、相手に押し込まれる時間が長く、劣勢の中でワンチャンスを生かした薄氷の勝利とも言え、實好 礼忠監督も「このスタイルではダメ」と表情は決して明るくない。また、決勝点を決めた中軸選手の川村 拓夢も負傷交代で今節の出場は黄色信号。「緩める要素はない」と指揮官が言うとおり、勝利で勢いをつけるというより、むしろ前節の勝利は気持ちの引き締めにつながったはずだ。
また、愛媛は栃木が志向するロングボール主体で前線のフィジカルを生かすスタイルに対してやや苦手意識がある。相手のロングボール攻勢でリズムを狂わされれば、苦戦はまぬがれない。しっかりとボールを保持した上でテンポよく動かし、いかに自分たちの土俵に引きずり込むかが勝利へのカギとなるだろう。
一方の栃木は明治安田J2第15節以来、約3カ月も勝利から見放されているなど苦しい状況が続いている。加えて、25日に延期となっていた群馬との“北関東ダービー”を戦っており、今節は中3日での連戦だ。群馬戦で勝利を得て今節へ勢いをつけたいところだったが、好ゲームを演じるも序盤に喫した失点を挽回できずに敗戦。悪い流れを断ち切れず、コンディション面での厳しさを抱えたままアウェイへ乗り込む形となる。直近2試合で先発メンバーを替えずに臨んでいるだけに、フレッシュなメンバーを生かして戦えるかに注目が集まる。
[ 文:松本 隆志 ]

