栃木は前節・岡山戦を1-0で勝ち切った。きっ抗した展開だったが粘り強く戦い、73分の柳 育崇の2試合連続ゴールで決着をつけた。
攻守に身を投げ出すなど奮闘した西谷 優希が「やるべきことに対してみんなが同じ方向を向いてできた。それが一番の勝因だと思う」と振り返ったとおり、攻守においてまとまりを感じられる戦いぶりがいまの栃木の強みだろう。柳も「みんなで『いまはこうしよう』としゃべりながらゲームを進められている」と手ごたえを口にする。
水戸との前回対戦は1-1のドローに終わったが、水戸の猛攻にさらされる展開だった。ディフェンスラインを統率する乾 大知は「ルーズな対応をしていればやられる。しっかりと全員で声をかけ合いながらやっていければと思っている」と話し、チーム一丸となった強固なつながりが見える戦いでダービーを制し、今季初の4連勝を目指す構えだ。
一方の水戸は前節、ホームで秋田に0-3と大差で敗れた。リーグ屈指の攻撃力で相手を押し込んだが、一瞬のスキを突かれて先制を許したことが歯車を狂わせた。試合後に秋葉 忠宏監督は「清々しいぐらいの完敗」とした上でこう続けた。
「これだけスカッと完敗したら切り替えやすいと思うので、1週間でメンタル的にもフィジカル的にもタクティカル的にも技術的にもしっかりと修正して、秋田さんと同じような戦いをしてくる栃木さんとの戦いに臨めるかどうかだと思っている」 中山 仁斗も「次の栃木戦も多分こういう展開になる。今日の試合は負けてしまったが、教訓にして、次は同じ過ちを犯さないように切り替えてやっていきたい」と振り返った。秋田同様にロングボールを主とする栃木の戦い方にいかに対応できるかが試合の焦点になりそうだ。
なお、今季の“北関東ダービー”は、第29節終了時点で群馬が2勝1分と一歩リード。2分1敗の栃木の優勝はすでに消えており、“北関東ダービー”9連覇中の水戸が優勝するには、今節の栃木戦、10月10日に予定する群馬戦に連勝することが必要最低条件となる。
[ 文:鈴木 康浩 ]

