栃木は前節、アウェイでJ2残留争いの直接対決となった松本に1-0で勝利。課題だった試合の入り方を修正すると、勢いのまま18分に先制し、最後は5バック化するなど堅守で逃げ切った。大一番を制したチームは自信を持って磐田に挑む。
磐田に対して勝機を見いだすには、やはり栃木らしい粘りの戦いができるかだろう。松本戦でも好セーブでチームを救ったGKオビ パウエル オビンナは言う。
「失点をしない時間をどれだけ長くできるかで相手の焦りも出てくるし、相手のペースにしないような粘り強い戦いをしたい」 堅い守りを構築することは大前提。絶対に外してはいけないポイントについて西谷 優希は言う。
「1つはルキアン選手と遠藤 保仁選手のところ。そのポイントをどれだけ自由にさせないかでゲーム展開が変わってくる。チームでしっかりと抑えながら、奪いどころでは激しく行けたらと思っている」 ルキアン、遠藤以外にも力のある選手がそろう磐田との戦いは一筋縄ではいかないが、栃木らしく相手に食らいつくような粘りの戦いで対抗できるか。その上で、カウンターやリスタートのチャンスをモノにできれば勝機も見えてくる。
一方の磐田は盤石な戦いぶりで首位を堅持している。前節はホームに北九州を迎えると、2分に先制を許しながらも慌てることなく反撃を開始し、前半のうちにルキアンらが4点を重ねて4-1で勝利した。これで磐田は3連勝、10試合負けなしとした。
ディフェンスラインを統率する大井 健太郎は前節について、「前半から隙間を突いてパスを通せていたし、早めに前線に入れることもできていたし、SBの裏も突けていた。(相手が)前から来たけど、慌てずに突いていこうと思っていたので、良い攻撃ができたと思う」と振り返っている。今節の栃木も北九州同様にアグレッシブに前から奪いにくるスタイルを信条としているだけに、前節の感覚が生きてくるだろう。
なお、磐田のルキアンは現在6試合連続ゴール中と絶好調。20ゴールに到達し、J2得点ランキングトップに立っている。首位を走るチームの中でルキアンの記録にも注目したい。
[ 文:鈴木 康浩 ]

