栃木は前節、アウェイで町田と対峙し、ゴール前を中心とする堅い守備で応戦してスコアレスドロー。熾烈なJ2残留争いの中で貴重な勝点1を上積みした。前々節・磐田戦に続いて上位勢から勝点1を奪い取れるベースにあるのは、水も漏らさぬ堅守があるからだが、課題となるのは攻撃面。町田戦については「もう少し前から奪いにいき、攻撃回数を増やしたかった」(田坂 和昭監督)との思いが監督や選手たちに共通してある。
「次はホームだし、アグレッシブなサッカーを見せないといけない。町田戦よりも前から奪いにいく回数を増やさないといけない」(谷内田 哲平) この課題が山形戦に向けたテーマだ。ボールを握るだろう山形に対して、どれだけ前で奪い切る回数を増やし、速い攻めからゴールを陥れることができるか。
栃木の勝点は『38』。山形戦から始まる3連戦で勝点をある程度上積みできれば、残留に向けて大きく前進する。その初陣でしっかり勝点をつかみたいところだろう。
一方の山形は前節、ホームで群馬に1-0で勝利。ケガにより1カ月以上戦線離脱していた加藤 大樹が途中出場を果たし、90分に劇的ゴールを決め切った。山形はこれで秋田、相模原、群馬という中位以下のチームからきっちりと勝利を重ねて、3連勝を達成した。
ピーター クラモフスキー監督は群馬戦後に「相手のカウンターや直線的なプレー、長いボールに対して自分たちがしっかりポジション取りをすること、そこをうまくやれたと思う。しっかり自分たちが支配することができたと思うし、その中で相手のブロックを崩すことができた」と振り返りつつ、選手たちのパフォーマンスを称賛した。この群馬戦の戦いぶりは、同じような狙いを持つ栃木に対しても有効だろう。
山形の勝点は『61』。J1昇格圏とは『11』の差で残り7試合を迎える。ただ、今季は7連勝という大型連勝を果たしたこともあるだけに、いまの連勝を大きく伸ばすことに集中することで、昇格戦線に粘り強く食らいつきたいところだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]