アウェイで磐田との対戦に臨んだ長崎は開始早々に先制点を奪うなど、二度リードする展開に持ち込みながら追いつかれてしまい、勝点1に終わった。試合終了から約2時間後、京都が引き分けたことで長崎は2位以内の可能性が消滅した。
一方の岡山は前節、ホームで京都と対戦。昇格争いの最中にある京都に対して互角以上の展開を演じ、特に後半は再三の決定機を作り出した。決定力を欠き、得点を奪うことはできなかったが、濃密な内容の試合を演じ、負けなしを11試合に伸ばしている。
昇格の可能性がなくなった長崎だが、今節は勝たなければならない理由がある。11日に今季限りでの現役引退を発表した玉田 圭司にとって、ホームでのラストゲームになるからだ。最近はベンチ外が続いている背番号11だが、公開された25日の練習ではキレのある動きを披露。本人も「ここ何年で一番良いかもしれないくらいに感じている」と笑顔を見せた。「ゴールやアシスト、形に残るものを自分としては最後の試合なので見せられたらいいなと思うし、それ以外でもお客さんが湧くようなプレーをしたい」と語っており、玉田らしいプレーの披露に期待がかかる。
ただ、岡山も24日に有馬 賢二監督の今季限りでの退任を発表。2019年から指揮を執ってきた監督とともに戦うのも残り2試合。連勝すれば1ケタ順位となる9位の可能性もあるだけに、岡山にとっても決して消化試合にはならない。
シーズン最終盤に入り、互いにさまざまな思いが去来する一戦。勝利という結果で笑顔に結びつけるのはどちらか。
[ 文:杉山 文宣 ]