栃木は横浜FCや大分といった元J1勢に対して粘り強く勝点1をつかみ取り、良い流れのまま迎えた前節・山口戦では、中2日という日程を考慮し、スタメンを9人変更して臨んだ。前半は堅調な戦いを見せられていたが、後半は主導権を握られて先制を許す苦しい展開に。後半アディショナルタイムに矢野 貴章のゴールで追いついたものの、終了間際に勝ち越し点を許し、1-2で敗戦した。
6試合勝利から遠ざかっているが、今節から2試合連続ホーム戦のこのタイミングで、少しでも勝点を上積みしたい。前節、プロ初アシストを決めた五十嵐 理人は「山口戦で勝点を落としたことは苦しい状況ですが、ここが踏ん張りどころだし、次の試合はそれこそ死に物狂いで、人生を懸けて勝点3を取ろう、と全員で共有したところです」と今節への意気込みを語る。
栃木は強みとするハイプレッシャーを機能させられているときは主導権を握れており、先制点を奪えた試合では勝点を拾えている。山形にも恐れず前に向かっていけるか、先制点を奪えるかが大きなポイントになりそうだ。
一方の山形は現在3連勝中と、最も上昇気流に乗っている。前節はホームに長崎を迎え、チームトップスコアラーの藤本 佳希が今季7ゴール目を奪って先制に成功。その後は長崎の反撃に対してしっかりとチーム全体で守りながらチャンスをうかがい、81分にデラトーレがダメ押しとなるゴールを挙げて快勝した。「非常に苦しい時間が多い中、守備はしっかり全員で我慢して守れて、チャンスをしっかり決め切り、2-0で終われたことはとても良かった」。川井 歩が振り返るとおり、好調の要因は攻撃のみならず、3試合連続で無失点に抑えられている堅調な守備面にもあるだろう。
攻守に歯車がかみ合ってきた山形は、初の3連勝で今季初めてJ1参入プレーオフ圏内に順位を浮上させた。勢いそのままに、どこまで連勝を伸ばすことができるだろうか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

