琉球は前節、アウェイで熊本と対戦。前半のシュート数は熊本が8に対し、琉球は1と守勢に回ったものの、「ある程度熊本の攻撃を受ける時間が長くなることは想定していた」(大本 祐槻)と、アグレッシブな相手に対しても守備で慌てず、球際での強度を緩めなかったことで「フリーで打たせなかった」(喜名 哲裕監督)。シュートコースを限定して前半の失点をゼロに抑えられたことが、後半の草野 侑己と上原 慎也の連続ゴールにつながり、試合を優位に進める呼び水となった。そして最終盤にかけて守備で集中を切らさず、町田との開幕戦以来となるクリーンシートも達成。手ごたえをつかんだ状態で今節に挑む。
対する19位・栃木は前節、ホームで甲府と対戦。立ち上がりから持ち味である積極的なプレスで相手を抑え込み、主導権を握ると、山本 廉が前後半それぞれで決定機を生み出すも、ゴールには結びつかず。GK川田 修平の好守も光り無失点で切り抜け、最低限の勝点1を取ることはできたが、明治安田J2第7節・水戸戦を最後に勝利から遠のいている。「チームは数センチずつかもしれないが成長し、前進している」と話す時崎 悠監督。貫く信念を今節、沖縄の地で結実させたい。
現在最下位にあえぐ琉球だが、草野が4試合連続ゴール中と好調を維持。2020年のJ2第9節~第12節にかけて阿部 拓馬が達成した連続得点のクラブ記録に並び、それを更新する5戦連発も視野に入れている。また、栃木の大卒ルーキー・大森 渚生と、琉球の19歳DF大森 理生による兄弟対決がかなうかにも注目だ。
勝点5差で迎えるサバイバル戦。順位浮上の好機を得るのは果たしてどちらか。
[ 文:仲本 兼進 ]
