ただ毎試合、失点するパターンは違う。例えば前々節の秋田戦で出た課題は、勇気を持ってポジションを取り、パスをつなぐことだった。自陣からのクリアやロングボールが増えて、セカンドボールを拾われた流れからセットプレーで失点を重ねたため、そうした修正点が共有された。前節・金沢戦では、負けている状況でリスクを負って攻め過ぎたことでリスク管理がおろそかに。守備時の切り替えも遅くなってカウンターを浴びた。どちらのケースも3失点。こっちを意識してフタをすれば、そっちの課題が表面化する。失点の連鎖が止まらない。
かつて中澤 佑二や栗原 勇蔵を擁してウノゼロ勝利の美学があった、以前の横浜FMを知る奈良輪 雄太は、現状打破のカギになりそうなことについて、こう語っている。
「危ないと思ったとき、奪われたときに全力で取り返しにいくとか、シュートを打たれる場面で体を本当に投げ出しているのか。そうした、理屈じゃない当たり前のことをやる必要がある。それは、コンパクトな陣形で相手よりもプラス1を作っておくとか、そうした理屈を抜きにした大前提がある。佑二さんや勇蔵くんはそれに長けていたし、威圧感があった」 そうした「大前提」の先に、失点の減少があるかもしれない。ホーム2連戦目で、5試合ぶりの勝利をつかめるか。
大宮は26日、霜田 正浩監督の解任と、相馬 直樹氏の新監督就任を発表した。今節が相馬新監督の初陣となる。前節は1-0で勝利して降格圏を脱出したが、チームは依然として下位に沈んでいる。相馬新監督は「皆さまと一緒に笑顔を分かち合えるよう、すべての力を出し切りたい」と抱負を述べた。
注目を浴びそうな首都圏バトル。チームに明るい話題をもたらすのはどちらだ。
[ 文:田中 直希 ]
