5月26日に就任が発表され、そこからわずか2日後に初陣を戦った“相馬アルディージャ”であったが、東京Vと1-1で引き分け、勝点1を手に入れた。短い準備期間の中でも守備が整備された印象を強く受け、選手たちも好感触をつかんでいる様子であった。そして1日には天皇杯2回戦で琉球と対戦。リーグ戦からは大幅にメンバーを入れ替えて戦った中、武田 英寿が2得点、富山 貴光と菊地 俊介が1得点ずつと攻撃陣が結果を残し、新体制で初めての勝利を飾った。
連戦の最中での監督交代劇であり、相馬監督が指揮を執り始めてからすでに2試合を消化しているが、スタートとしては悪くない。就任会見の場で「変わること」をテーマの1つに挙げ、「チーム内の基準を上げていく」ことを宣言した指揮官らしく、最初は球際や切り替えなどサッカーの大原則の部分を選手たちに徹底させており、練習や試合を見ていても、その辺りの姿が変わりつつあることが見てとれる。
このゲームは目の色を変えて戦う選手たちの姿をホームのファン・サポーターに見せる絶好の機会。気持ちを前面に押し出した闘志溢れるプレーの連続でリーグ戦での勝点3をつかみたい。
乗り込んでくる側の水戸にとっては、難しいシチュエーションでの戦いを強いられることになりそうだ。現在リーグ戦は2連敗中であることに加え、1日の天皇杯2回戦・山口戦ではメンバーを入れ替えて戦ったとはいえ、延長戦の末に敗れたことで心身ともに少なからずダメージはあるだろう。いまのイヤな流れを払しょくするためにも勝点は絶対に必要である。
16位の水戸と20位の大宮の勝点差は『4』。後半戦に向け、“上”へ行きたい気持ちも勝負を分ける1つのカギを握る。
[ 文:須賀 大輔 ]

