徳島と群馬は、数字、内容ともに似ている。
ボールを保持して主導権を握りながら、失点数のコントロールも相応に機能している。徳島が18失点でリーグ最少失点タイ、群馬が26失点で11位タイ。しかしながら、それでも低迷している理由は得点力不足。徳島が23得点で15位タイ、群馬が19得点で20位。そして、シュート総数も、それぞれの得点数とほぼ同ランクにある。
主導権を握るチャレンジを試みながらも、攻撃のアタック回数自体は少ない。不用意に攻めることでボールを失って、主導権を譲り渡す側面もあるが、どこかで思い切って攻め切らなければ得点が生まれない側面もある。ただ、その数字からは両者ともスタイルを築こうとブレずにやり続けている意味合いも垣間見ることができる。強いて救いを求めるならば、勝利を一気に手繰り寄せられるセットプレーの役割。しかし、ここでも似た数字を示している。PKを除くセットプレーからの得点も少なく、徳島が『4』で群馬が『2』。
これらのデータを総合していくと、勝敗を分けるのはセットプレーかもしれない。両者ともしっかり戦えることは一目で分かる。それでも展開が動かないのであれば、セットプレー。その『運』も手繰り寄せたチームが、この難局を突破できるかもしれない。
[ 文:柏原 敏 ]


