連勝も連敗もない時期が長く続いていた山形は前節、アウェイでの山口戦を1-0で勝利し、2連勝。連勝は明治安田J2第14節・栃木戦に4連勝を記録して以来となる。山口戦では高温多湿の条件で相手に押し込まれたが、守備に若干の軌道修正を加えて前半を無失点で乗り切った。後半もチャンスを生かし切れず、スコアレスのまま迎えたアディショナルタイムにデラトーレのゴールが生まれ、土壇場で勝点3をもぎ取った。理想の試合運びと結果が両立する試合はまだ少なく、このまま一気に上位に肉薄できるかは定かではないが、しぶとく連勝を続けることで歯車がかみ合うときを迎えられるか。
すべて0-3のスコアで3連敗を喫していた金沢は前節、ホームで仙台と対戦した。PKで9分に先制を許すと、66分までに4失点して連敗は4に。しかし、終盤にはショートカウンターから林 誠道のゴールで一矢を報いたり、PKをGK白井 裕人が止めたり、今節につながる踏ん張りも見せた。
この不調の大きな要因となっているのは新型コロナウイルス感染者の多さ。7月下旬から8月上旬にかけて連日陽性者が判明する事態となり、選手13人、スタッフ1人が陽性判定を受け、前節・仙台戦はベンチ入り含め16人で臨むことになった。ただし、8月4日を最後に陽性者の発表がないことから、選手も徐々に戻り、通常の状態に近づいていきそうだ。スクランブル状態でも必死に戦い続けてきた成果はいずれ結実するはずだが、それが今節になるのかどうか。
現在、熱帯低気圧が日本列島に接近中。12日に台風となり、試合当日の13日にはNDソフトスタジアム山形にも近づく予想となっている。直撃をまぬがれ、雨風の影響がなくなるケースも考えられるが、その場合にも高温多湿の状態が懸念される。状況に応じた臨機応変な戦い方も求められることになりそうだ。
[ 文:佐藤 円 ]
