栃木は前節、ホームで首位・町田と対戦し、1-1のドロー決着となった。27分に宮崎 鴻が待望の今季初ゴールを決めたが、試合終盤は劣勢に陥り、同点ゴールを許した。
明治安田J2第19節・藤枝戦に続いて、前節も前半のうちに先制点を挙げるなど、自分たちに流れがあるときに先手を奪えるようになってきているが、一方で後半に失点してしまう課題も続いている。
今週、チームは90分間を通して「前向きに矢印を向けること」、「足を止めずにやり続けること」を再度確認。恒常的に続く課題を後半戦の初陣で払しょくし、4試合ぶりの勝利をつかみたい。
また、ポジティブな材料としては、宮崎に初ゴールが生まれたこと。チームが強みとするサイド攻撃と宮崎自身の強みである高さがマッチし、キレイなヘディングシュートがネットを揺さぶった。昨季は夏を迎えるあたりから、FWの根本 凌と宮崎の2人が競い合うようにゴールを奪う流れができ、それがチームの勢いを向上させるきっかけになった。その宮崎に初ゴールが生まれたことで、再びFW陣のレギュラー争いが過熱すれば、上昇気流に乗っていける。
そして、追加点を奪えるか否かもチームが抱える課題の1つ。FWが競い合うように覚醒し、壁を打ち破る新たな流れを期待したい。
一方の山口は前節、ホームに仙台を迎えて2-0で勝利。前々節・甲府戦から指揮を執り始めたフアン エスナイデル新監督の下で初勝利をつかんだ。
新体制となった山口は、90分間を通じたハードワークをベースとするアグレッシブな戦いを信条とする。前節は仙台のビルドアップを走力で封じ込め、勢いそのままに矢島 慎也と野寄 和哉がゴールを挙げて勝ち切った。今節対峙する栃木も同じくハードワークを信条とするチームだけに、まずは走力や戦いの部分で相手を上回ることができるか。その上で、ゴール前のフィニッシュワークに精度をつけられるかが焦点となりそうだ。
[ 文:鈴木 康浩 ]

