お互いに負けられない大一番だ。1試合消化が少ない両者と自動昇格圏との勝点差は『5』。このゲームを制したチームが勝点2差に詰め寄ることができる。そういった背景も相まって、激しい一戦になるだろう。
先週末に行われた直近の第22節は、磐田が立ち上がりに得た2点のリードを守り切って熊本に勝利し、連勝を『3』に伸ばした。一方で甲府は14本のシュートを放ったものの、最後までゴールをこじ開けられず、岡山とスコアレスドロー。直近の成績だけを見れば磐田のほうが好調を維持しているが、お互いに連戦となる中で、中2日の磐田のほうがより厳しいコンディションを強いられる。そういった日程面の違いがゲームにどう影響を及ぼすか。両指揮官の采配にも注目が集まる。
ただ、磐田としては、今季リーグ戦とルヴァンカップを並行して戦ってきた連戦の経験値がある。特にルヴァンカップでは、リーグ戦で出番の少ない選手を積極的に起用してきたことで、「シーズン当初は試合に出ている選手だけが理解できていたことが、いまはほぼ全員が理解してピッチで表現できるようになってきた」(横内 昭展監督)。指揮官は「その強みは(連戦で)生かしていきたい」とも語っている。チャンスをもらった選手たちが期待に応えられるかが、この試合を乗り切る上で大きなポイントになるのは間違いない。
ただ、甲府には磐田にとっての天敵がいる。ここまでチームトップの9ゴールをマークしているピーター ウタカは、磐田戦で直近3シーズン連続ゴールを決めており、それも6試合で7得点。磐田としては、衰え知らずの決定力を見せる甲府のエースを封じることが大きなミッションとなる。
[ 文:森 亮太 ]
