ホームの町田は首位に立っているとはいえ、直近の2試合はいずれも引き分け。栃木と水戸に勝ち切れず、軽い足踏み状態にある。栃木戦も水戸戦もボールを持たされる展開が苦戦の遠因となり、町田はボール保持に軸足を置いていないチーム特有の壁にぶち当たっている。「この2試合の相手の戦い方を見たほかのチームもそうしてくるかもしれない」と藤原 優大が言うように、大宮も町田にボールを持たせる戦い方を採用する可能性は否定できない。
原崎 政人監督体制発足以降の大宮は、典型的なボール保持を志向するチームに変貌。大宮が従来の戦い方を踏襲すれば、町田としてはボール奪取からのカウンターがハメやすい相手だ。しかし、前節の大宮はいわき相手に5失点を喫している上に、近年の町田戦は8試合勝利がない。大宮としては、首位相手に勝点1でも御の字であることを踏まえると、後方に人数を割く5バック採用も現実味を帯びる。またいわき戦が大量失点だったぶん、失点に対するアラートさが際立つ可能性もあるため、町田が序盤にスコアを動かせなければ、きっ抗した展開になるかもしれない。大宮の出方次第でゲームの色は大きく変わってくるはずだ。
なお町田には前回対戦で決勝点を奪った翁長 聖、黒川 淳史といった元大宮戦士が名を連ねる。「戦術面やサッカーの軸は大宮時代にある」と語った黒川が古巣戦のピッチに立つか。大宮サポーターにとっても、試合の見どころの1つだろう。
[ 文:郡司 聡 ]
