栃木は前節、ホームで清水と1-1の引き分け。前半に先制される展開となったが、67分に黒﨑 隼人のクロスを山田 雄士が頭で合わせて同点。終盤も足が止まらず、相手を押し返しながらチャンスを作ることができた点はいまの栃木の強みだろう。
ただ、同点ゴールを決めた山田は「負けなかったことは良かったが、勝ち切るゴールを奪えないと上には行けない」と危機感を募らせている。これで3試合連続のドロー。粘り強く戦えてはいるものの、勝ち切るまでには至っておらず、この状況を打破できなければ浮上はない。
また、今節は根本 凌が累積警告により出場停止となるだけに、代わりに誰が前線を務めるかもポイントの1つだ。新加入のイスマイラは前節で途中出場を果たしているが、先発起用はあるか。天皇杯3回戦・広島戦でトップ起用に応えた大島 康樹が起用される可能性もあるだろう。
栃木は現在、J3降格圏の21位・金沢と同勝点。熾烈な残留争いの渦中にあり、喉から手が出るほど勝点3が欲しい。誰が結果をつかみ取り、チームを救うのか注目したい。
一方、甲府にとっては2試合連続のアウェイゲームとなる。徳島に乗り込んだ前節は、長谷川 元希が59分に11試合ぶりとなるゴールを決めると、80分にも長谷川がPKを決め、2-1で勝利。天皇杯3回戦・鹿島戦をPK戦まで戦った影響が多分にあったとはいえ、前々節は群馬に0-3で敗れていただけに、その大敗を見事に払しょくすることができた。
篠田 善之監督も「相手に良い選手がいる中でも、確実に点を取って突き放してゲームを進めることができた」と手ごたえをつかんだ様子。25日にはキャプテンの須貝 英大が鹿島に完全移籍することが発表されたが、J1自動昇格圏と勝点2差まで迫っている。歩みを止めず、ここで一気に高みへと手を届かせることができるだろうか。
[ 文:鈴木 康浩 ]

