栃木の大きなトピックスは、鳥栖から加入した豊田 陽平、大分から復帰した黒﨑 隼人が今節から出場可能となることだろう。
豊田は先週からチーム練習に合流し、コンディションを上げている最中だ。今節に照準を合わせており、「いまできる100%を約束します」と意気込む。メンバー入りする可能性は十分にあるだろう。
豊田との“ツインタワー”として期待される矢野 貴章は「トヨ(豊田)が入ることで、ゴール前のチャンスは増えると思う」と語り、ゴール前のイメージを膨らませている。2人は練習でも密に言葉をかわしている様子があり、新たな前線のコンビとして着々と準備を進めている。
黒﨑はサイドで推進力を発揮できるパワー型のSBで、昨季のチームの躍進を支えた1人だ。甲府の対面サイドには泉澤 仁がおり、守備に追われる時間もあると予想されるが、ボールを奪ったあとの攻撃参加の回数や迫力に注目したい。
栃木は7試合勝星から遠ざかっているが、GKオビ パウエル オビンナも含め、パワーのある新戦力が加わったことで、悪しき流れを変えようとする機運が高まっている。豊田と黒﨑が加わる初陣で結果をつかみたい。
一方の甲府は群馬、岡山、愛媛と3連勝を果たし、猛烈に昇格圏を追随する。前節はホームで愛媛と対峙し、CKからメンデスの今季4ゴール目で勝利を手にした。古巣戦を迎えるメンデスは前回対戦となった明治安田J2第3節でも栃木からヘディングでゴールを奪っており、古巣戦での連続ゴールがかかる。
そして、甲府のスペシャルな存在はやはり泉澤だ。今季は9ゴールを記録しており、前回の栃木戦でもゴールを奪っている。左サイドでボールを持ったときの仕掛けは一級品で、いまのJ2で最もキレのあるドリブラーと言っても過言ではない。前述した栃木の黒﨑とのマッチアップでどちらが主導権を握るか注目したい。
[ 文:鈴木 康浩 ]