降格圏の21位・岩手とは9ポイント差だが、得失点差でも大きく引き離している。ともにJ3降格の崖っぷちではなく、今節勝てば残留が実質的に決まる立ち位置。この時期までJ2残留を決められないということは、ともに悔しいシーズンを過ごしてきたことになるが、1試合でも早く残留を決めて、ファン・サポーターを安心させたい。
甲府は試合内容に対する手ごたえがありながらも、勝てない、負けるという苦しい状況が続いている。この栃木戦を終えると、中3日で天皇杯準決勝・鹿島戦が控えており、連敗を止めて流れをよくしたい。吉田 達磨監督は「鹿島戦に向けて栃木戦でメンバーを落とすというようなことは考えていない。一戦必勝で目の前の試合を戦う」と話している。
甲府としては試合に勝つ感覚をどうしても手に入れたい。ここまでの5連敗は徳島、大宮、新潟、横浜FC、大分が相手で、大宮以外は上位グループだが、これは慰めにはならない。ただ、試合内容には手ごたえがあり、負け方が徐々に変わってきている。もう一歩の突き詰めが勝利につながることを信じ、願って今節に挑む。
一方の栃木は前節、最下位の琉球との一戦。必死に挑んでくる相手との試合を勝ち切れなかったが、負けなかったことには価値がある。今節は栃木のハイプレスが生きる可能性が高く、積み上げてきた質を勝利につなげたい。スタートポジションが3バックから4バックに変わった甲府相手に、前回対戦と同様に内容で上回ることができるかどうかも見どころになりそうだ。
[ 文:マツオ ジュン ]
