アウェイの熊本は苦しい戦いが続いていたが、第35節・大宮戦で実に14試合ぶりに勝利を収めると、そこから好調を維持している。天皇杯準決勝進出を受けて、第36節・栃木戦(3○0)から中2日で第38節・徳島戦が組まれたが、伊東 俊の今季初ゴールを守り切って3連勝を達成。この間は無失点と、攻守にバランスの良い戦いで勝点を『43』に伸ばし、13位に浮上した。
熊本は2020年に就任した大木 武監督の下で培ってきた攻撃的スタイルが根づいており、選手の入れ替わりがあってもそれを発揮できることが強み。あるときは多くの選手が近い距離を取ってショートパスをつなぎながら前進し、ときにはダイナミックなパスからチャンスを作る。徳島戦の決勝点は、ショートパスで揺さぶって相手を引きつけ、最終ラインの背後をロングボールで突いたものだった。今節は4連勝をアウェイの地で狙う。
仙台は3連敗中で、勝点40の18位と苦しい状況にある。ホームで浮上のきっかけをつかみたいところだ。前節・千葉戦は、前々節・水戸戦から先発を6人入れ替えて臨んだが、1-3で敗戦。ただ、その中でも途中出場の選手たちが奮起。中島 元彦の今季6点目はチームとして4試合ぶりの得点となった。中島が「もっとゴールを取るために積極性を出したい」と意気込むように、チーム内競争と合わせてゴールに向かう姿勢をさらに強めたい。
仙台は今季途中に就任した堀 孝史監督の下、サイドでの組み立てを中心に攻撃を再編成しているが、前節の得点場面のように、ときにはシンプルな速攻からもチャンスを作りたい。
積極性を表現する中で、柔軟な攻撃を仕掛けられるか。それがどちらにとってもポイントになりそうだ。
[ 文:板垣 晴朗 ]


