首位の町田が優勝に大きく近づくか、あるいは勝利を渇望する秋田が町田にシーズンダブルを達成して、J2残留を決めるのか。今週末のJ2は2試合のみのため、多くの視線が注がれる一戦になる。
町田は直近の第38節、甲府をホームに迎えて3-3の激闘を演じた。26分にディフェンスラインの裏を突かれて先制を許すも、縦に速い攻撃から藤尾 翔太と宇野 禅斗が決めてひっくり返す。しかし、ミドルシュートで追いつかれ、後半アディショナルタイムにゴール前でこぼれ球を拾われて、甲府に逆転を許す。それでも土壇場の粘りを発揮して、終了間際に宇野がこぼれ球を押し込み、勝点1をもぎ取った。
「(われわれは)首位であり、昇格を狙うチーム特有の難しさに直面しているのかなと」と振り返った黒田 剛監督。今節はミッチェル デュークがオーストラリア代表に、藤尾 翔太がU-22日本代表に選出され、平河 悠の負傷が発表になるなど、得点源が不在。ここ2試合で6失点の守備の立て直しとともに、これまで出番のなかった選手の奮起もポイントになりそうだ。
秋田は直近の第38節、金沢とのアウェイ戦を2-0で制した。対人守備の強度で優位に立ってチャンスを作ると、41分にロングスローから齋藤 恵太が先制点を奪う。後半は相手の反撃をしのぎつつ、84分にはCKから小柳 達司が頭で押し込んだ。
7月16日以降も町田が首位であり続けた一方で、秋田は9試合未勝利を経験し、中位と下位を行ったり来たりしていた。その苦境にあっても決してブレずに縦に速い秋田のサッカーを積み上げると、第37節・栃木戦で10試合ぶりの勝利を挙げ、金沢戦では今季初の複数得点・無失点で試合を締めて、2連勝を達成。信じてきたことが結果につながり、チームには勢いが生まれている。
秋田も町田もセットプレーを強みとし、こぼれ球1つにこだわる姿勢がある。それだけに、“セカンドバトル”を制したチームが勝利に近づくだろう。個の能力に優れる町田に対して、秋田は仲間同士が助け合えるコンパクトな陣形を攻守で維持し、過去最高の一体感で立ち向かいたい。
[ 文:竹内 松裕 ]

