首位・町田は直近の第26節・秋田戦に勝って、勝点を『75』に伸ばした。3位・東京Vとの勝点差は『10』となり、今節で勝てば2位以内が確定し、初のJ1昇格が決定。また、勝利を収めた上で2位・清水が引き分け以下の場合はJ2優勝も決まる。
秋田戦は、U-22日本代表の遠征メンバーに選出されながらも負傷した平河 悠と藤尾 翔太、さらにオーストラリア代表のミッチェル デュークを欠く中、第38節・甲府戦から先発8人を入れ替えて臨み、強みであるセットプレーから2得点。後半は押し込まれたが、「優勝や昇格への思いが、最後のホイッスルまで切れることなく続いた」と黒田 剛監督。目に見えないプレッシャーがのしかかる中、今節もこれまで勝点を積み上げてきたスタイルで結果を引き寄せることができるか。
一方、ホームの熊本は、過去最高のJ2・4位でフィニッシュ、そしてJ1参入プレーオフ決定戦まで進んだ昨季とは対照的に、今季は苦しいシーズンになっている。ただ、天皇杯ではクラブ史上初めてベスト4に進出。準決勝で柏に敗れ、決勝への切符は逃したが、J1勢を倒して勝ち進んだことは選手たちにとって小さくない自信となった。
リーグ戦での現状は勝点43の18位となっているが、降格圏の21位・大宮との勝点差が『7』に対し、12位・藤枝とは『5』と、中位との差のほうが小さく、順位を上げることも十分に可能。だからこそ、天皇杯の戦いを通じてつかんだものや、あらためて見えた課題を結果につなげたい。
双方ともに負けられない理由を抱えて臨む一戦。90分を戦い終えて笑うのはどちらか。
[ 文:井芹 貴志 ]


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