その出足は順調だった。立ち上がりから攻守で能動的なアクションを繰り返して主導権を握り、相手陣に押し込むと、チーム自慢のダブルボランチである深澤 佑太と谷本 駿介が躍動。ペナルティーエリア内を深くえぐった谷本の折り返しを深澤が詰めて一度はGKに止められたが、深澤が押し込んで先制点を奪うと、その後も多くの決定機を作り出した。後半になると数的優位に立って一方的に攻め立てたが、相手GKの連続好セーブで追加点を奪えず、逆に終盤に退場者を出したことで相手の猛攻を受ける形となった。
辛くも逃げ切ることはできたが、選手層が手薄となっているディフェンスラインで、今節は守備の要である森下 怜哉が出場停止。苦しい台所事情をさらされる状況になっている。
長崎とは今月6日にルヴァンカップ1回戦で対戦したばかり。そのときはお互いに点を奪い合う激戦を、延長戦にもつれこむまで演じるも、最後は長崎の個の力に屈して敗戦。約半月を経て、再び巡ってきた舞台でリベンジを果たしたいところだろう。
長崎は前節、アウェイで山口と対戦し、やや劣勢の展開に持ち込まれながらも、前半にマテウス ジェズスの決めた虎の子の1点を守り切って連勝。ルヴァンカップ1回戦を含めると公式戦3連勝であり、ようやくエンジンがかかってきた。
中2日という過密日程で今節を迎えるが、ルヴァンカップ1回戦では分厚い選手層を生かし、サブ組中心の布陣で勝利を挙げているだけに、大きな不安なく再びニンジニアスタジアムへ乗り込んでくるに違いない。
[ 文:松本 隆志 ]

