清水は前々節・鹿児島戦で7連勝を飾り、首位を独走。だが、前節は横浜FCとの上位直接対決を0-2で落とし、9試合ぶりの黒星を喫した。「前半の入りからやることを徹底してきた」(住吉 ジェラニレショーン)相手の土俵に持ち込まれる形で、守勢に回る時間が長くなり、自慢の攻撃陣が沈黙。内容面でも完敗と言えるようなゲームだった。
一方、苦しい序盤戦を強いられた水戸は、明治安田J2第13節で横浜FCに0-2で敗れたことが決定打となり、濱崎 芳己前監督を解任。だが、ディベロップメントコーチだった森 直樹氏が指揮を執り始めてからは、今季初の連勝を飾るなど調子を上げている。前節・大分戦は1-1で終えたとはいえ、現在は3戦無敗と安定して勝点を積めている。
ハイプレスと切り替えを持ち味としつつも、押し込まれる時間が続く場合はゴール前で守りを固めて我慢する。水戸は“らしさ”を取り戻しつつあるが、かつて3シーズン水戸を率いた現清水の指揮官・秋葉 忠宏監督も、その“らしさ”の植えつけに一役買った存在だ。プロキャリアを水戸でスタートさせた住吉は「簡単にはいかないと思いますが、勝って“恩返し”をしたい」と闘志を燃やす。
ディフェンスリーダーの高橋 祐治は「一試合一試合を大切にしてやってきた結果が、この前までの7連勝」と振り返っており、清水としては攻守両面での課題の克服に取り組みつつ、“勝って修正”ができるサイクルに持ち込みたい。「街全体で勢いを持って、再び勝っていきたい」(高橋)という言葉のとおり、今季6勝1分と無敗が続くホームの地で勝利を目指す。
首位独走のために、もしくは上位浮上のために、勝って勢いを取り戻すチームはどちらとなるだろうか。
[ 文:榊原 拓海 ]

