前半戦を終え、清水・長崎・横浜FCの3強の色が濃くなった明治安田J2。その中で清水は第9節以降首位に立ち続けてきたが、不安要素もある。それはアウェイ戦だ。
清水は前節、アウェイで愛媛に0-3の大敗を喫した。開始8分、愛媛にハイプレスをかいくぐられて先制を許すと、その後は相手の守備を崩し切れず、1失点目と似た形とロングシュートで追加点を決められた。
清水はホームでは8勝1分と強さを発揮する一方、アウェイにおいては6勝5敗で現在は3連敗中。足踏みしている間に2位の長崎、3位の横浜FCが肉薄し、今節の結果次第では順位が入れ替わる可能性があるだけに、秋田の地で悪い流れを断ち切りたい。
対する秋田は前節、アウェイで水戸に敗れた。ゴール前に人数をかけた相手の守備を打ち破れず、終了間際に決勝点をねじ込まれた。
5試合ぶりの敗戦だが、見方を変えれば4試合勝ちなしでもある。目下の課題は攻撃。ここ4試合は複数のチャンスを作っているものの、無得点もしくは1得点にとどまり、勝点を思うように伸ばせずにいる。小松 蓮は「選手がクオリティーやアイディアを出していかないと、相手の一番怖いところに入っていけないし、ビッグチャンスは生まれない」と述べ、「リラックスして思いっ切りプレーしたい」と意気込む。清水は先制された試合は1勝5敗。先制点を決めて5試合ぶりの勝利をつかみたい。
Jリーグが公開している資料によると、2023年度の清水のトップチーム人件費は22億4,600万円で、一方の秋田は2億6,500万円。この約8倍もの差が、元日本代表の乾 貴士や権田 修一らを擁する清水の分厚い選手層に反映されている。しかし昨季からの両者の戦績は1勝1分1敗の五分で、秋田が一体感で対抗しているのも事実だ。強大な相手に果敢に立ち向かう秋田の選手の背中を、ソユースタジアムで後押ししてほしい。
[ 文:竹内 松裕 ]

