公式戦3試合続けてフクアリでのゲームとなる千葉。明治安田J2第22節で鹿児島に勝利してJ1昇格プレーオフ圏内の6位に浮上したが、それを最後にリーグ戦は5試合勝利から遠ざかっている。6位と勝点7差の8位と苦しい状況だ。
ただ、21日の天皇杯ラウンド16ではJ1札幌に1-0で勝利。連戦のため出場を回避した田口 泰士は「全員でハードワークして相手を上回った」、「かなりポジティブな勝利だった」と仲間たちを労い、賛辞を送った。
札幌戦を振り返ると、J1チーム相手にかろうじて1点を奪ったわけではなく、チャンスは数多く作っていた。リーグ戦と同様に決定力に課題は残ったが、出場機会が限られている選手たちも含めた中でつかんだ勝利を勢いにし、次はリーグ戦6試合ぶりの勝利を手にしたい。田口は「チームとして勝ち以外は見せたくない」と、苦しい状況でも背中を押し続けてくれるファン・サポーターの前で勝利すべく、全力を尽くすことを誓った。
一方の仙台は第23節・岡山戦から2連敗を喫したものの、その後3連勝を飾り、現在は4位につけている。そんな中、中盤の強度とショートカウンターを武器に躍動しているチームにおいて、キーマンである長澤 和輝が海外クラブへの移籍を前提に、この試合をもってチームを離れることになった。
“ラストマッチ”の相手が古巣の千葉というのは何の因果か。千葉時代だけでなく全国高校サッカー選手権大会での思い出も含めて「特別な思いがあるスタジアム」と言うフクアリで長澤は勝利をもたらす働きを見せられるか。チームメートも、「勝って長澤を送り出したい」という気持ちがあるはずだ。
両者にとって負けられない、いや勝利こそが必要な一戦。千葉が昇格争い生き残りのための勝点3を得るのか、仙台がライバルとの勝点差を『13』に広げるのか。注目の一戦だ。
[ 文:菊地 正典 ]
