残留争いの渦中にいる大分は、ホームで行われた前節・水戸戦をスコアレスドローで終えて勝点1を積み上げた。ここ数試合は、低い位置でパスをつなぐというより、ロングボールを前線に送り込む攻撃を展開している。水戸戦も同様の試合運びでチャンスを作ったが、決め切れなかった。
降格圏の18位・栃木との勝点差は『5』。秋田戦で勝利を収めれば残留に大きく近づける。さらに16位の愛媛とは勝点差2で、勝てば順位を上げられる可能性も。勝点3をつかみにJ2最北端の秋田の地へ乗り込む。
一方の秋田は前節、ホームで長崎と対戦。22分にロングスローからの佐藤 大樹の得点で先制するも、34分に自陣でのミスから同点ゴールを奪われると、前半アディショナルタイムにも失点を喫して逆転を許す。後半は複数の決定機を作るも相手GKに阻まれ、1-2で敗れた。この結果、今季の目標であるJ1昇格プレーオフ進出の可能性が消滅。今節はその悔しさをパワーに変えて戦う姿勢を地元サポーターに見せられるかが大きなカギとなる。
10月23日のミーティングで、吉田 謙監督は「過去最高順位を目指す」と明言(※2022シーズンのJ2・12位がクラブ最高順位)。指揮官の言葉を受けたキャプテンの諸岡 裕人が「チームはそこだけを目指している」と話したように、切り替えに成功した様子が見受けられる。当日の練習でも秋田らしいバチバチの競り合いが見られた。
秋田は現在9位。ただ、同じ勝点48で2チームが下につけており、1試合の結果で順位が入れ替わる現状がある。今季のチームの価値を証明するためにも、大分戦に全力で臨む構えだ。「このチームはもっともっと良くなる。勝負強さと最後の質を追求したい」と諸岡は意気込む。
大分がロングボール主体で攻めてきた場合、その攻撃を数年間継続して磨き続けている秋田との真っ向勝負が見込まれる。秋田は自らの土俵で引けをとることなく、セカンドボールのバトルで優位に立って攻撃回数を増やし、勝利に近づきたい。
[ 文:竹内 松裕 ]

