残り2試合で4位につける千葉。明治安田J2第32節、山口との直接対決を制してJ1昇格プレーオフ圏内に入ってから約1カ月、5連勝を果たしているが、5位の岡山、6位の仙台とは勝点で並び、7位の山形ともわずかに勝点1差とまったく気が抜ける状況ではない。「1つ負ければ、もうプレーオフ圏に入れない」(椿)。一戦必勝の気持ちで戦うのは、その1試合ですべてが決まるプレーオフと変わらない。そして残す2試合が長崎、山形とプレーオフで再び対戦する可能性があるチームだということも、その考えに拍車をかける。
一方で長崎は少し状況が異なる。前節の結果により、3位以上が確定。また、自身が3連勝する一方で2位の横浜FCが連敗。J1自動昇格の可能性はわずかながら残っている。横浜FCが勝利した時点でその可能性がなくなってしまうが、自ら芽をつぶしてしまわないためにも全力で勝ちにいくだろう。仮に自動昇格がかなわぬとも、勝利し続けた状態でプレーオフに臨みたいという気持ちもあるはずだ。
両チームともにサイドを含めた前線に個の能力が高い選手を配置し、守り方やボールの動かし方に違いはあれど、奪ったら縦に速い攻撃を仕掛ける。個としてもチームとしても、上位対決らしい激しいバトルが繰り広げられることは間違いない。
そして、千葉にとってはリーグ戦でのホーム最終戦となる。今季を通じ、チームがどんな状況であろうともファン・サポーターが圧倒的な大声援で選手たちを後押しし、サッカー専用スタジアムらしい素晴らしい雰囲気であり続けたフクダ電子アリーナ。チケットは10月31日時点で約14,700枚が発券されているという。最高の雰囲気になることは間違いない。その中でベストマッチと言われるような試合が展開されることを期待したい。
[ 文:菊地 正典 ]
