前節の結果に伴い、栃木はJ3降格が決定した。しかし、横浜FCにとっては前回対戦、0-1で敗れた相手。今季初の連敗と悪い流れが続く中、まったく油断はできない。「1枚岩になってやっていくしかない」。四方田 修平監督が語ったとおり、ここでチームとしてバラバラになってしまえば、何も成し遂げることはできない。“J1昇格”の4文字だけに支配されるのではなく、何度もチーム全員が口にしてきた「目の前の一戦一戦を全力で戦う」という言葉を胸に、“あと1勝”の壁に挑む。
一方の栃木は前節、清水を相手に善戦。前半はほぼ一方的に攻め込んだ。しかし、後半の立ち上がりに失点を喫すると、その後も最後までネットを揺らすことができずにタイムアップ。目の前でJ1昇格を決められた。2週連続で同じ光景を見るわけにはいかないと渾身の力を振り絞り、横浜FCに立ち向かう。
[3-4-2-1]で、前からのプレスが特長のチーム同士の一戦。そんな中、横浜FCは髙橋 利樹が出場停止のため欠場となる。空いた穴は大きいが、先発起用が予想される櫻川 ソロモンの体の強さを生かした攻撃の構築と、栃木のもう1つの強みであるロングボールの競り合いを封じられるか。逆に栃木としては、そこでどれだけ相手を押し込めるかがポイントとなるだろう。
10月29日には、“ハマのエイジロー”こと、武田 英二郎が今季限りでの現役引退を発表した。横浜FCのユニフォームで戦った年数で言えば、GK市川 暉記と並んでチーム最古参。7年間で二度のJ1昇格を経験した功労者とともに戦う今季最後のホームゲームで、もう一度歓喜の瞬間を迎えることができるか。
[ 文:青木 ひかる ]
