大分は2016シーズンから2021シーズンまで指揮を執り、再就任した片野坂 知宏監督の下、昨季は上位進出を狙ったが、相次ぐ主力の負傷離脱により新たなスタイル構築のプランが崩れ、残留争いに巻き込まれて16位という不本意な戦績に終わった。その経験を糧に、今季はチームマネジメント方針を大幅に変更。負傷対策としてもストレングスコーチを導入するなどクラブ総力で改善に取り組んでいる。
プレシーズンはそれが奏功している感触で、昨季終盤に手ごたえの感じられたシステムをベースにブラッシュアップ。昨季のチーム内得点ランキング1・2位の長沢 駿と渡邉 新太、ボランチの主力だった弓場 将輝と保田 堅心、守備の要だった安藤 智哉がチームを離れ、センターラインの顔ぶれが大きく入れ替わったが、新たな獲得と期限付き移籍期間延長により選手層の厚みは保たれ、むしろ粒揃い感は増した印象だ。
一方、2016シーズン以来のJ2での戦いとなる札幌は、新時代を迎える。7シーズンにわたり指揮を執ったペトロヴィッチ前監督からバトンを受け継いだのは、自身も初のJ2での指揮となる岩政 大樹新監督だ。現役時代には岡山で2シーズン経験したタフなカテゴリーで、戦術家指揮官がどのようなサッカーを見せるのかは注目だ。菅 大輝や駒井 善成、岡村 大八、鈴木 武蔵らがチームを離れた一方で、高嶺 朋樹が3年ぶりに復帰。外国籍選手を含め特徴的でポテンシャルの高い戦力がそろっており、威圧感は圧倒的だ。
岩政 大樹監督の初陣を、継続性の点でアドバンテージのある大分が、その組織力でいかに上回れるかが見どころとなる。開幕にふさわしい、清々しい一戦に期待したい。
[ 文:ひぐらし ひなつ ]
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