藤枝は前々節、クラブ内で集団食中毒が発生した状況で秋田と対戦。この緊急事態の中で底力を示し、0-1で迎えた45+2分に浅倉 廉がチームとしての今季初得点を奪うと、88分には前田 翔茉のプロ初ゴールで逆転に成功し、今季初勝利を挙げた。そして、前節・甲府戦では一度逆転を許したものの、プロ初出場を果たしたルーキー・中村 涼が土壇場で初ゴールを叩き込み、しぶとく勝点1を確保した。
秋田戦から1、2年目の選手たちがチームを救う働きを見せているのは大きなプラス要素であり、秋田戦で得点を奪った浅倉 廉と前田 翔茉は甲府戦では欠場したが、今節から復帰する可能性がある。ホームに戻る今節、藤枝はここ2試合の勢いをつなげられるか。
一方、いわきは内容には手ごたえを感じつつも、開幕から勝ち切れない試合が続き、現在は3試合連続ドロー中。田村 雄三監督は前節・鳥栖戦後に「課題は追加点を取ること。最後の質を上げること。そこをトレーニングで落とし込んでいかないといけない」と語った。
過去の対戦ではパスサッカーを主体とする藤枝に対し、いわきは前線からの守備でボールを奪ってからショートカウンターで得点につなげるという形が目立っており、ここまで3勝2分1敗と相性は悪くない。
一方、藤枝の選手・スタッフは「球際やデュエルの部分で勝つこと」が勝敗を分ける要素としてもっとも重要になると口をそろえる。それはいわきとしても同様で、空中戦やセカンドボールの奪い合いも含めた球際のバトルで優位に立ったチームが、自分たちが望む展開に持ち込んでチャンスを増やすことができるだろう。キックオフ直後からバチバチとした火花の散らし合いが見られるはずだ。
[ 文:前島 芳雄 ]


