ホームの熊本は前節、アウェイで磐田と対戦。開始3分に右サイドを破って塩浜 遼の今季4点目となるゴールで先制に成功したが、後半は押し込まれる展開となってクロスから失点を喫して追いつかれ、2試合連続の引き分けに終わった。
これで4戦負けなし、そしてその期間ではわずかに2失点と守備は安定してきているが、大木 武監督が「最後のラストパスやシュートの精度が低い」と指摘しているように、攻撃面のクオリティー向上が課題だ。
対する仙台は前節、好調の今治と対戦して0-0で引き分けた。勝ち切ることはできなかったが、3試合連続無失点で、森山 佳郎監督が「乗っている今治に対して勢いをまったく出させずに戦い、強力な2トップをほぼ抑え込めたことは大きな自信になる」と話している。失点数はリーグで2番目に少ない『7』(大宮、富山、今治、大分も同数)で、クリーンシート数はリーグ最多タイの『5』と、堅守で勝点を積み上げている。
その一方、今治戦では10本のシュートを放ちながら、「枠内シュートやネットを揺らすシーンを作れなかった。最後の質がもうちょっとというところ」と森山 佳郎監督は述べており、こちらも攻撃面が課題となっている。
熊本にとっては、2016年の熊本地震から9年を迎えた直後の節目となるゲームで、同じように震災の影響を受けた仙台を迎えるという巡り合わせ。いまだ復興の途上にあるホームタウンに明るい話題を届けるべく、戦う両チームの姿を通じて、Jリーグを楽しめる日常のありがたさをも感じられる一戦になりそうだ。
[ 文:井芹 貴志 ]


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