両者の過去の対戦成績は、山口から見て7勝5分6敗でほぼ互角。ただ、現在の順位は対照的で、山口が19位と下位に沈み、水戸はJ1昇格プレーオフ出場圏内まで勝点差1の7位と好位置につけている。特筆すべきは水戸の好調ぶりで、直近5試合負けなしかつ、4試合連続無失点。いまの水戸はJ2で最も強固なチームと言っても過言ではない。
その水戸を迎える山口は、前々節・磐田戦で9試合ぶりの勝利をつかみ取ったが、前節・仙台戦は1-3で敗戦。前半にセットプレーから喫した2失点が重くのしかかった格好で、志垣 良監督は「連戦で大事になってくるのがセットプレーだと確認していたが、そこで失点してしまったことが残念な結果になった1つの要因だ」と肩を落とした。
山口は今季セットプレーからの失点が多く、大きな課題となっている。この水戸戦まで中2日と準備期間は短いが、組織的な守備を構築したいところだ。
一方の水戸は前節、藤枝に2-0で勝利。前々節・今治戦までスコアレスドローが2試合続いたが、そこでゴールを奪えなかったもどかしさを一気に吹き飛ばした格好だ。森 直樹監督は「今までチャンスを決め切れなかったアタッカー陣がワンチャンスをしっかり決めてくれた。チームにとってすごく勇気が出る得点だった」と振り返った。この試合でも持ち前の堅守ぶりを発揮した上で、ワンチャンスを仕留めることができるかに注目したい。
この試合、山口は『全力12,000人プロジェクト』と銘打ち、全力で集客に取り組んでいる。前回同企画を実施したホーム開幕戦(J2第2節・長崎戦)は、10,451人で達成できなかっただけに、この試合の来場者数も楽しみな要素の1つになる。
[ 文:田辺 久豊 ]


