藤枝は、直近10試合で1勝1分8敗と低迷が続いているが、それでもブレることなく、やり続けているサッカー自体の感触は決して悪くない。自分たちの形でチャンスを作り、シュートまでつなげることもできている。守備でも課題として表われた部分を一つひとつ改善して、直近3試合では計2失点のみ。前節・山口戦は12試合ぶりの無失点でスコアレスドローに持ち込み、連敗を『4』で止めた。いま足りないのは“決めるべきところで決め切る”という部分だけだ。
もちろん、そこは練習でも重点的に取り組み、選手たちもブレることなく前向きな状態。「試合で結果が出るまで信じてやり続けるだけ」(杉田 真彦)という覚悟もある。その努力が今節で報われるかどうかが、最大の注目点となる。
対する山形は、今季ここまで1ケタ順位に上がることができず、直近8試合は1勝2分5敗と苦しい状況が続いているが、こちらも攻撃的に戦う姿勢を崩してはいない。前節・甲府戦はホームで今季ワーストの4失点を喫し、そのうち3点はセットプレーから。その点については「次のゲームに選手が思い切って自信を持って臨めるように修正したい」と渡邉 晋監督は振り返り、その上で「攻撃で上回るものを作りたいし、守備の脆さもしっかりと修正したい」と今節へのテーマを語る。
両チームとも、自分たちが目指す攻撃サッカーに対しては信念とプライドをしっかりと持ち続けている。それが実を結ぶ勝利を挙げるのはどちらなのか。この試合に懸けるものは、両者とも勝点以上に大きなものがある。
[ 文:前島 芳雄 ]


