特に藤枝は、ホームでは5月21日の明治安田J2第17節・徳島戦を最後に5試合勝利がなく、自分たちの売りであるホームでの強さを取り戻すためにも、なんとしても勝ちたい一戦だ。また、山形との前回対戦では、前半で2点リードしながら後半に3点を取られて逆転負け。その悔しさは鮮明に残っており、リベンジマッチでもある。
そんな今節に向けて、チーム全体のテーマとしているのが“原点回帰”だ。自分たちらしくGKからきっちりとパスをつないでボール保持率を高め、相手陣内に押し込んで戦う時間を増やす。その中でも危険な失い方をせずに、シュートで終わるなど「攻撃をやり切る」(須藤 大輔監督)ことも重要なポイントとなる。それによって相手を守備で消耗させることが、真夏の戦いを優位に導き、5試合ぶりの複数得点にもつなげやすくなる。
対する山形は、7月に3連敗を喫したが、その後は長崎、大分という上位勢に連勝して再び勢いをつかんでいる。特に、長崎から5点を奪った攻撃陣の爆発力には、藤枝も大いに警戒している。
当然山形としても、3得点した前回対戦の後半のような試合運びを前半から続けることが大きなテーマとなるだろう。その意味では、立ち上がりでどちらが主導権を握るのか、相手のサッカーをさせずに自分たちのサッカーに持ち込めるかという部分が、大きな見どころとなる。
ただ、そこでどちらかが優位に立ったとしても、両チームとも短時間でゴールを固め取りする力を持っているので、一瞬も気を緩めることはできない。どちらも勝利のために1点では満足せずどん欲に追加点を狙っていくという意味でも、非常にスリリングで熱い戦いが期待できるだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


