試合毎に違う課題が浮き彫りになるいわきは、攻守で質を高めて成功体験をつかみたい。前節・仙台戦では、五十嵐 聖己のクロスにニアサイドで合わせた谷村 海那がゴールネットを揺らした。この得点シーンのように出し手と受け手のタイミングが合ってくれば、シュートで終わる形が増えて得点の可能性が高まるはずだ。いわきの両翼には、前述の五十嵐 聖己、熊本との前回対戦でアシストを記録した坂岸 寛大とクロッサーがそろっている。ゴール前への入り方や立ち位置で違いを作り、両サイドの強みを生かして複数得点を狙っていきたい。
守備面では失点癖が治らず、今季クリーンシートを記録したのは1回のみと、昨季に築いた粘り強い守備の面影はない。アタッキングサードに進入されたときや、クロス対応で課題は残る中、熊本のようにビルドアップで前進してくる相手に対しては狙いどころを定めて強度で上回り、マイボールの時間を増やせるような展開にしていきたい。
一方の熊本は3連敗回避を狙う一戦となる。前節・秋田戦は主導権を握り、18分にチームトップスコアラー・塩浜 遼の得点で先制したが、後半開始早々に同点にされると終盤に追加点を決められてしまい、秋田に7試合ぶりの勝利を献上してしまった。前半こそシュートで終わる場面があったものの、後半は失敗に終わった塩浜 遼のPK以外でシュートはなかった。秋田といわきは“系統”が似ているだけに、秋田戦の反省を生かし、2戦2勝と相性の良いアウェイ・いわきの地で勝利を飾りたい。
[ 文:柿崎 優成 ]
