とりわけ、残留圏との勝点差が『5』の愛媛からすれば、危機感はさらに強まる。青野 慎也暫定監督は「選手たちには『山口戦は天王山で死闘になる』と言っている。その中で1つ気を抜けば自分たちは転落していくだけ。ただ、ここでギアを上げられれば階段を上がっていけるという話もしている」と勝敗によって残酷なまでに景色が異なることを選手たちに伝えつつ、それを発奮材料にすることで「みんなはモチベーション高く取り組んでくれている」(青野 慎也暫定監督)と好感触を得ているようだ。
ただ、モチベーションの高さは山口も同じだ。前節は勝点2差で追ういわきをホームで迎え撃ち、主導権を握りながら試合を進めるも、スローインでスキを作って2失点。終了間際に辛くも追いついたものの、「正直、まったくダメなゲームだった」(志垣 良監督)と、勝てば降格圏脱出となった好機を逸してしまった。
立て続けに下位直接対決で勝機を手放すとなれば、さらなる“泥沼”に引きずり込まれかねないだけに、今節に向けては気持ちもより一層引き締まるだろう。
実はこのカード、6試合連続でドローとなっている。そして両チームは明治安田J2第8節の前回対戦時とまったく同じ順位。シーズンが進んでも下位に低迷し続ける状況を打破するためには、今節こそ決着をつけることが求められる。
[ 文:松本 隆志 ]

