今治は前節、甲府と対戦。前半で相手を圧倒し、2点のリードを奪って試合を折り返すも、後半に守備が大きく崩れてよもやの逆転負け。愛媛は前節、山形との下位直接対決に臨んだが、序盤から相手に球際で上回られて主導権を奪われ、要所で失点を重ねて“シックスポイントマッチ”を落とすなど、それぞれの課題が浮き彫りになっていた。
今治の課題は体力面での90分間のマネジメント力か。攻守両面で前へ向かう姿勢を露わにするが、前節で後半に失速したように、消耗が激しい夏場の戦いでは体力面の持続性がシビアになる。倉石 圭二監督が「そこはピッチの中と外でオーガナイズしていかなければならない」と言うように、状況に応じたプレーの選択ができるかが大きなポイントとなる。チャンスは多く作れているだけに、アグレッシブさを前面に出したチームの強みを出しつつ、クレバーさの融合も求められるところだ。
愛媛は前節で後手に回った球際での執着心など、戦うベースになる部分の見直しが必要不可欠。今節は1対1の局面が増えるミラーゲームになることが予想されるだけに、強く戦う姿勢が求められるだろう。加えて、懸念されるのは戦力面。前節ではチーム屈指のドリブラー・甲田 英將ら、主力が負傷交代を強いられて今節の出場が不透明であり、さらに主力CBの細谷 航平も前節の退場を受けて出場停止。選手繰りの難しさも頭を悩ませるに違いない。
両チームともに現在はポジティブな面を見いだしにくい状況であることは明らか。だからこそ、この大一番での勝利を好転の大きなきっかけにしたいところだ。
[ 文:松本 隆志 ]
