過去の対戦成績は、仙台が4勝2分1敗と大きく勝ち越している。前回対戦の明治安田J2第13節では、セットプレーから前半に2点を奪った仙台が3-1で勝利し、地力の差を見せつけた。これまでの戦績や現在の順位を見ても仙台が優勢なのは事実だが、山口としてはホームのファン・サポーターのために意地を見せ、なんとか一矢報いたいところだ。
山口は前節、ホームで甲府と対戦。前半だけで9本ものシュートを放ち、何度も決定機を作りながらも、ゴールを奪えずに0-1で敗戦した。決定力不足に泣いたのは事実だが、多くの決定機を作り出せたことはポジティブな要素で、仙台を相手にどれだけのチャンスを作り出せるか、そして今度こそチャンスを確実に仕留めることができるかに注目したい。
一方の仙台は前節、ホームで徳島との上位直接対決に臨み、0-2で敗戦した。20分に先制を許し、後半は攻勢を強めて何度もゴールに迫ったが、追いつくことはできず、90分にダメ押しの失点を喫した。森山 佳郎監督は試合後、「攻撃時に人数はいつも以上にかけて、ネットを揺らすことに力を注いだが、あと一歩が足りなかった」と悔しさをにじませた。仙台としても、この試合でなんとしてもゴールネットを揺らし、連敗を回避したいという強い気持ちがあるはずだ。
両チームとも、ゴールを求める強い気持ちがある。先にゴールを奪ったほうが試合を優位に進められることは間違いない。山口の中山 元気監督も、「それまで悪くないゲームでも、先制されると一気に相手のペースになってしまう。前節の甲府戦を踏まえても、やはり先に得点を取ることは非常に大事になってくる」と話している。
この試合は、先制点の行方が勝敗を大きく左右するゲームになりそうだ。果たしてどちらのチームが先にゴールを奪い、試合の流れを引き寄せることができるのか。
[ 文:田辺 久豊 ]


