ホーム2連戦の2試合目となる藤枝は、目標としてきたJ1昇格プレーオフ進出は遠のいたが、J2では初となるトップ10入りの可能性はまだ残している。次節の水戸戦をはじめ上位との対決も続く今後を見据え、そこで勝点を稼ぐための自信や勢いをつかむという意味で磐田はまさに格好の相手と言える。
2023シーズン途中に磐田から藤枝へ移籍(同シーズンは期限付き移籍、翌シーズンから完全移籍)してきたキャプテンの中川 創は、「ここで磐田に勝てれば、その自信が残りの試合にもつながってくると思いますし、最高のタイミングで素晴らしい相手と素晴らしい環境でやれて、自分の中でメラメラする気持ちがすごくあります」と、ひときわ闘志を燃やしている。
戦い方は「われわれらしく今まで築き上げてきたものをガチンコで出すような試合をしたい」と須藤 大輔監督が言うように、平均ボール保持率リーグ1位の磐田に対しても藤枝スタイルで主導権を握っていくことを目指している。その中で浅倉 廉や矢村 健といった決定力の高い選手がシュートを打てるシーンをどれだけ増やせるかが大きな見どころとなる。
対する磐田は、直近4試合は3勝1分、3試合連続無失点と良い流れをつかみ始めており、前節で今治を1-0で下して約2カ月半ぶりにプレーオフ圏内に戻った。ここから自動昇格圏を狙っていくためにも、連勝が欠かせない状況にある。
ただ、今節は守備の軸であるCB江﨑 巧朗が累積警告で出場停止。直近3試合と同様の堅守を維持して藤枝の攻撃を抑え切れるかが、1つ見どころとなる。
また、元藤枝のFW渡邉 りょうが直近4試合で2得点と調子を上げており、古巣対戦でのひと仕事にも期待が持てる。同じく古巣対戦の中川 創との激しいバトルも楽しみな要素だ。
どちらにとっても大きな意味のある一戦。攻撃的なチーム同士の真っ向勝負は、静岡県のサッカーファンには本当に見逃せない戦いとなる。
[ 文:前島 芳雄 ]


