札幌は前節、アウェイで徳島と対戦。出場停止選手が4名という難しい状況での試合だったが、中盤で厳しいプレスを仕掛ける戦いで優位に立つと、52分に白井 陽斗が巧みなヘディングシュートを枠に収めて先制点を奪う。66分には相手GKがはじいたボールを拾った近藤 友喜が冷静に蹴り込んで追加点。直後に1点差とされ、その後もパワーのある外国籍アタッカーを並べてきた徳島の攻撃に手を焼いたものの、なんとか逃げ切った。
札幌は安定した戦いができるようになってきたように映る。もともとボール保持ができるチームだが、それに加えて中盤でのタイトな守備からショートカウンターを織り交ぜるというソリッドな戦いを展開している。8月に就任した柴田 慎吾監督の目指すスタイルを、段階を踏んで取り入れている最中という印象だ。
一方、仙台の前節はホームで山形とのダービーマッチ。前半に先制点を奪われて折り返したものの、後半に力強さを見せた。51分に相良 竜之介が巧みなコントロールシュートを決めて同点とすると、57分には素早いパスワークでの崩しから郷家 友太が頭で決めて逆転に成功。そして70分には宮崎 鴻が個のパワーを見せて持ち込み、強烈なシュートを蹴り込んで勝負を決めた。
これで仙台は5戦負けなし。追加点を奪い切れない課題もあったようだが、前節はハイテンポな崩しを随所に見せており、調子は上々な様子だ。
札幌も仙台もボールを動かしながらスペースに人が飛び込む、アグレッシブな仕掛けが売りのチーム。目の離せない攻防が楽しめそうだ。
[ 文:斉藤 宏則 ]

