大分は前節、ホームで愛媛に0-3で敗戦。自陣でボールを奪われ、ショートカウンターで失点を重ねた。厳しい結果を受け、榊原 彗悟は「ミスをチーム全体でどれだけカバーできるか。この試合を振り返って、次に向けて良い準備をしたい」と前を向く。
今季の大分はアウェイで2勝にとどまっており、前回のアウェイでの勝利は4月25日の明治安田J2第11節・磐田戦までさかのぼる必要がある。ただ、秋田との通算対戦成績は5勝2分2敗と優勢で、とりわけJ2におけるアウェイ戦では2勝1分、かつ得点も与えていない。昨季は2-0で勝利を収めた相性の良いソユースタジアムで、今季も勝点3をつかめるか。
対する秋田は前節、ホームでの長崎戦をスコアレスドローで終えた。リーグトップの得点力を誇る長崎に対して、粘り強く人とボールに食らいつく“失点しない守備”をやり抜き、5試合ぶりの無失点を達成した。
秋田らしい守備に手ごたえを感じる一方で、チーム全体でリスク管理を徹底した代償として、前進する回数が減ったことは多くの選手が課題に挙げている。諸岡 裕人が「もうちょっと自分たちからアクションを起こす時間を増やしたい」と話すように、前節の守備を継続した上で、全体を押し上げて“ボールを奪う守備”を展開し、相手陣地に人とボールを送り込んで勝ち筋を見いだしたい。
秋田の吉田 謙監督と大分の竹中 穣監督は、チーム作りにおいて「良い守備から良い攻撃」を掲げる点で共通している。攻撃から守備、守備から攻撃を鋭く切り替えて一体感のある攻守を展開するのはどちらか。平均ボール保持率に目を向けると、秋田がリーグで最も低く、大分が2番目に低い。この数字から、両チームがボールをどのように扱うか、あるいは扱わないかも見どころになりそうだ。
[ 文:竹内 松裕 ]

