ホームの藤枝は、直近3戦はシュート数も少なく、アタッキングサードでの連係や意思疎通、精度といった面で課題が出ており、今週の練習でもその部分に重点を置いて取り組んでいる。前節・大宮戦では、須藤 大輔監督が求める「ハイエナジー」という面は改善できていたため、今節はそれを継続しつつ、ゴール前での質を上げて4試合ぶりのゴールを決めることが最大のテーマとなる。
ただ、点が取れていないことで、「ゴール前での力みや判断のミスも出ている」(松下 佳貴)という面もあるだけに、須藤 大輔監督は「悲壮感を漂わせてはいけない」とも語る。焦りが出やすい中で、藤枝らしい攻守でのアグレッシブさや運動量、プレーの質をどれだけ表現できるか。そのためには、ホームの後押しを生かして先制点を奪うことが重要になるだろう。
一方、甲府にとって、今節は今季のリーグ戦において最も遠征距離の短いアウェイゲーム。直近7試合は1勝1分5敗とリズムを崩し、6位・鳥栖との勝点差は『14』と、J1昇格プレーオフ進出が厳しい状況となった。特に前節・長崎戦は「強度やうまさ、すべてにおいて完敗でした」(鳥海 芳樹)という内容で、0-4の大敗。そのショックからどう立て直して、残り5試合に向けたモチベーションや一体感を高めていくかが大きなテーマとなる。
その意味では、甲府は藤枝に対して過去の公式戦で4勝1分1敗と好相性であり、須藤 大輔監督をはじめ、甲府OBのスタッフが多い藤枝との対戦は気持ちを高めやすい面もあるだろう。もちろん、藤枝としても勝点3が是が非でも欲しいという思いは同じ。中部地方のライバル同士の対決は、順位とは関係なくダービーマッチのような熱さを帯びることだろう。
[ 文:前島 芳雄 ]


