迎え撃つ熊本は、ハードワークを武器にハイラインでマンツーマン気味にプレッシャーを掛けてくるチーム。今季、愛媛はそういったタイプのチームに苦しみ続けてきたからこそ、指揮官は「ハードワークでどれだけ上回ることができるか。走ること、戦うこと、ゴールに向かうこと。その3原則を体現できる選手をピッチに送り込む」と、戦術うんぬんの前にベースの部分の重要性を説く。
ただ、熊本も寸分たりとも後ろには引けない状況。現在3連敗中で、7試合勝利なし。18位・山口との勝点差はわずか『3』となっており、今節の結果によっては降格圏に転落する可能性もある瀬戸際に立たされている。
言うまでもなく高いモチベーションを持ってアウェイの地に乗り込んでくるはずだが、気がかりなのは3試合続けて無得点と鳴りを潜めている攻撃面。前節・仙台戦は2トップから従来の3トップに戻し、攻勢に打って出る場面は増えたものの、課題の決定力不足は解消されず。今節の相手はリーグ最多失点のチームとはいえ、苦境を脱するためにはゴール前での迫力とクオリティーの向上が求められるところだ。
それぞれに絶対に勝たなければならない理由がある。見栄えは二の次。球際で激しく火花を散らし、執念深く勝点3を奪い合う激戦となるだろう。
[ 文:松本 隆志 ]

