17位の熊本は前節、先に行われたゲームの結果を受けて勝てば残留が決まる状況だった中、愛媛との一戦に臨んだ。開始2分、神代 慶人の6試合ぶりとなる今季8点目で先制して勢いづいたかに思われたが、前半終了間際に追いつかれると、後半は相手のペースとなって引き分け。これで8戦勝利なしとなり、2連勝を飾った富山が浮上してきたことで、降格圏の18位との勝点差が『2』に縮まった。
今節引き分け以下で終わったとしても、富山、山口の結果次第ではJ2残留の可能性はある。ただ、やはり勝つことによって自力で残留を確定させ、結果が出ない時期にも背中を押し続けたサポーターの思いに報いなければならない。
一方、プレーオフ圏浮上や残留が懸かった状況ではないとはいえ、甲府にも勝たなくてはならない理由がある。
シーズン中盤は勝点を重ねて一時はプレーオフ圏をうかがう位置につけていたものの、第27節・札幌戦で敗れてからは一気に失速し、ここ11試合は1勝2分8敗と苦しんでいる。前節・富山戦では0-0で迎えた後半アディショナルタイムにCKから失点を喫し、3連敗となった。今季限りでの退任が発表されている大塚 真司監督のラストマッチという点でも、白星で飾りたい。
それぞれが勝利に向けて強い思いで臨む一戦になるが、だからこそ状況に応じた冷静な判断と、相手の出方を踏まえた上でそれを上回るプレーの選択、そして局面でのクオリティーが問われる。いずれも来季につながる結果を勝ち取り、今季を締めくくりたい。
[ 文:井芹 貴志 ]


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